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「学習障害では?」と思われていた中学生が!

「学習障害では?」と思われていた中学生が大きく羽ばたく!

私の塾講師としての原点であり、銘記している指針は、『生徒における最大の教育環境は教師である!』です。生徒への対応や指導上の限界を感じたときには、この指針を常に思い起こしながら今日まで様々な塾講師としての経験を刻んで来ました。そうした塾講師としての幾多の経験の中で特に印象に残っている出来事を詳解します。

それは、私が駿英ゼミナールの塾長として歩み始めた頃でした。
中学1年の女子生徒Sさんが、私の塾に入塾してきました。その子は一見普通の子と殆ど変わりがなく、初めの頃は他の生徒と同じように少人数制のクラスで授業を受けていましたが次第に授業についていけなくなり、徐々に成績も下がり始めてきました。

そこで、何とか事態を改善しようと特別に補講授業を試みました。しかし、何度はじめから噛み砕いて教えても、なかなか理解ができず、やっと“できる”ようになったかと思うと、すぐ忘れて“できなくなる”という状態の繰り返しでした。
また、“できる”所でも少し難しい問題になると全く思考停止状態に陥ってしまい、「何処が分からないのか」と尋ねても沈黙したままで、返答もせず自分の殻に閉じこもってしまうといった態度でした。こうした状況の中で、教える側の私の方が、拷問にあっているよで忍耐と我慢の限界を感じるようになっていました。

この事態を打開するため保護者との面談を行うと、母親からは「この子は普通の子より少し理解力が弱く、覚えることもかなり苦手なようです。高校進学は普通科は無理ではないかと考えています。クラスも少人数制でついていけないようであれば個別クラスでも構いません。」と告げられました。
そこで、私は、個別指導クラスで教えることにし、「Sさんのペースで無理なく、できる範囲を学習していけば良いのではないか? 通常のカリキュラムが消化できなくても仕方がない」と、Sさんに対しては少々あきらめにも似た気持ちになっていました。

そうした折、『生徒における最大の教育環境は教師である!』との私の塾講師としての原点や、駿英ゼミナールの掲げる「必ず伸びる!必ず伸ばす!」とのモットーに、「これで良いのか?」との反省に立たされる機会がありました。その日を境に、新たな気持でもう一度、Sさんと真正面から向き合うことにしました。私は、何とか少しでもSさんの学力を向上させようと教材の見直しや教え方の工夫など様々に模索しながら懸命な授業を続けていきました。


その結果、これまでは、どうしても欠点ばかりが目についてしまい、悲観的な見方しかできなかったSさんの中に、素直さや、真剣に努力しようとする姿勢や、単純な英単語の暗記は驚くほど早くマスターできる等、様々な長所があることに気づかされるようになりました。
そこで私は、長所を徹底して褒めることにし、些細なことでも「よくできたね!」「すごいね!」「よく頑張ったね!」と機会あるごとに激励を続けました。
すると、Sさんは徐々に自信を取り戻し、次第に自ら意欲的に学習に取り組むようになっていきました。私は、「この子は、少人数クラスでも充分やっていける。むしろ、その方がもっと学力を伸ばせるのでは?」と考え、Sさんを少人数クラスへ戻し鍛えることにしました。その頃から成績も少しづつ上昇を始め、以前のSさんを知る塾生からも「Sさんすごい!」との声も聞こえるようになり成績も着実に伸びていきました。

当初、Sさんは、両親や周囲からは、普通科高校への進学は無理だと思われていましたが、中3で英検・漢検3級に合格できる学力を身につけ、私立の大学付属の高校へ進学することができました。
塾を卒業し一年過ぎた頃、Sさんのお母さんや本人とも街で偶然出会う機会があり「今、英検準2級に挑戦しています。将来は幼児教育に携わりたいので勉強も頑張っています!」と自信を覗かせながら抱負を語ってくれた明るい笑顔が今でも印象に残っています。

 

氷川台 駿英ゼミナール

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